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2016年12月11日 (日)

-50dBカップラー

パワー計をいじくっていて、以前作った電界強度計を利用すれば簡単に作れると思いました。というかログアンプってもともとそのための石だし、ネットで検索すると、そのように使っている方も多いようです。

で、欲しいのは1-500Wあたりの通過型パワー計なので、50dB以上は落とさないといけません。

よく使っているカレントトランスを使った-20dBカップラーにアッテネーターをかますことも考えましたが、500Wくらいを測ろうとすると5Wを熱として処理しなくてはならず、けっこう大きめの抵抗も必要なので、ちょっと微妙です。

ネットでなんかいいものないかなとしらべたら、抵抗分圧の50dBカップラーを製作されているOMがいらっしゃったので、作ってみました。

8.1kΩ+50Ω(25Ω負荷)で、分圧するようです。

手持ちの部品で全部できました(笑

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うまいことできたのですが、電界強度計につないでみると、おもわしい値が出ません。

スペアナでみると、1.9~50MHzくらいまで1dB以下の誤差で、結合器としては割といい感じで動いています。もっともパワー計で1dBも誤差があると使い物になりません。

この電界強度計はアンテナ用でもともと相対レベルしか考えていないので、周波数による誤差が大きいこと、0dBm以上はかなりクリップされて直線性が悪いのです。(というかそこはアンテナ用としては問題にならないので無視していた)

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このカップラーに電界強度計のハードそのままでも、10dBから20dBほど減衰させて、直線性はソフトで補完してやれば使えそうです。トータルで60dB以上減衰させるとアイソレーションが取れるかどうかわからないので、このままでデータを取りソフト補正だけで誤魔化すのもありかもしれません。

どうせ周波数依存の誤差は手動で指定するか、自動でやるならカウンターかローパスなど何らかの方法でハードウェアの改造がいるので、そのあたりはまた考えることにしました。

一昨日までの中国出張で、また風邪を拾ってきたようで、ノドの痛みと鼻水がひどいので、ポチポチと遊ぶことにします。





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